目的
対人関係療法(IPT)の国内普及を目的とします。国際対人関係療法学会(isIPT)の日本支部の役割を担っており、国内唯一の正式なIPT治療者・IPTスーパーバイザーの資格認定母体として認められています。
対人関係療法(IPT=Interpersonal psychotherapy)とは
米国でクラーマン博士らによって開発された対人関係療法(IPT)は、国際的なガイドラインでもうつ病等に対する有効な治療法として位置づけられるなど、認知行動療法と双璧をなす期間限定精神療法として知られています。
エビデンス・ベイストであることが特徴で、うつ病のほか、双極性障害、摂食障害、PTSDなどに対しても長期的な効果がみられることが確かめられています。
治療は、「重要な他者(自分の情緒に最も大きな影響を与える人)」との「現在の関係」に焦点を当てて行いますが、コミュニケーションのパターンなどに注目することによって、対人関係全般が改善することも期待されます。
治療は期間限定ですが(残遺症状が残る場合は、終結期にきちんとそのことについて話し合います)、その効果は長く維持されることが臨床研究から確認されています。
活動
ワークショップや講演会の開催、研究会、スーパーヴィジョンなどを行うとともに、会員相互の親睦をはかります。
役員(それぞれ五十音順)
顧問 大野 裕 (一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長)
顧問 尾崎紀夫 (名古屋大学大学院医学系研究科教授)
顧問 上島国利 (昭和大学名誉教授)
顧問 神庭重信 (九州大学名誉教授)
顧問 中村 純 (産業医科大学名誉教授)
顧問 樋口 輝彦 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター名誉理事長)
顧問 三村 將 (慶應義塾大学医学部教授)
代表世話人 水島広子(水島広子こころのクリニック(対人関係療法専門)院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師)
世話人 安達圭一郎 (山口大学大学院医学系研究科臨床心理系教授)
世話人 岩山孝幸 (昭和女子大学人間社会学部心理学科助教)
世話人 大石康則 (仙台富沢病院)
世話人 近藤真前 (国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター 室長)
世話人 宗 未来 (東京歯科大学市川総合病院精神科部長/准教授)
世話人 前川浩子 (金沢学院大学文学部文学科教授)
世話人 利重裕子 (書記, 名古屋市立大学大学院医学系研究科 精神・認知・行動医学 助教)
利重は、現在、大切な方を亡くされたご遺族のうつ病・PTSD・遷延性悲嘆症にのみ、対人関係療法を提供させていただいております。
ご理解いただけましたら幸いです。